ペルー・エクスプレスの日本側従業員に一審判決
2003年11月、不正な海外送金を行ったとして、銀行法違反の疑いで神奈川県警に逮捕された「ペルー・インター・エクスプレス(旧ペルー・エクスプレス)」=神奈川県川崎市=の照喜名美和(28)、ネリー=アイダ・ヒガ=クワエ(56)、アキラ=マグノ・アラカキ=ピネド(28)の3容疑者に対する一審判決が13日、横浜地裁川崎支部であり、菱田泰信裁判長は「被告人らの犯行は悪質というほかない」としてそれぞれ懲役1年6か月(執行猶予3年)を言い渡した。被告3人は、「罪を反省している」という。控訴はしないという。
判決では「本件の主犯格は、ペルー国内にいる関係者」とし、「被告人らは従属的な関係」にあったとして「本件地下銀行の経営者としての責任を負わせることはできない」としている。
同社は、ペルーにおいてはペルー経財省の認可を受けた送金業者。銀行ではないが、ウエスタン・ユニオンと同様の存在だった。また、過去に摘発された一連のペルーの“地下銀行”と同様、罪とされた送金業務を幇助した日本の都市銀行の刑事責任はまったく追及されなかった。【太田】
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