2007年9月4日火曜日

(墓57)観光立国? ペルーがぁ?


リマからの便り/その●
太田宏人 - 00/01/18 22:37:49
電子メールアドレス:hirota@mail.blockbuster.com.pe


「またかよ・・・・」。
いつものことだ。もう、さんざん慣れっこになっているのに、遭遇すると、やはり、怒りを禁じ得ない。
そこは、PROMPERUという政府機関。ペルーのプロモーションをする組織だ。

なぜこんなところへ行ったかというと、ヴィクトル・アリトミ在日ペルー大使に依頼され、今後、ペルーのPRの日本語のWebページの立ち上げに参画することになったからだ。

じつはペルー新報(勤務先)という会社は、資金がないので、自社のWEBサイトを持てないという。で、この状況を何とか打破したいという気持ちがあって、PROMPERUと組めば、便乗してペルーのニュースを日本語で発信するページを作れそうなどという口約束みたいなものがあり、しかもPROMPERUが著作権を持ている膨大な観光写真が無料で使える、というメリットがある(と聞かされて、のこのこ出かけた)。

そこで当日、大統領府からの紹介で、PROMPERUに電話し、指定された3時30分に、冷房の快適に効いたオフィスに出向く。
すると、血色の悪そうな担当者が、「仕事を中断しやがって、なんだこのアジア人は、あれ、そういえば、約束してたよな」…という顔を一瞬のうちに、した。読み取ったぞ。と思っていると、「約束は、5時30分じゃなかったっけ? いま、他の仕事しているから、終るまで、待てよ。お前に声かけるからさ」と、のたまう。

リマ市には、一般の場所で、クーラーがあるところなんてない。すごい一等地のオフィスなら、当たり前だろうが、私が勤める「バリオス・アルトス」のような小汚いところでは、あまりね。。。。

その場で引きつった笑いを浮かべ、帰った(1分考えた)。
その日の入稿時間もあったし、ほっとくと、1時間くらい平気で待たせるのが、この国の公務員。これは何度も経験しているし、本当は、そんなことで怒っては駄目なんだけど。

しかし、なぜ、彼らのPRをやらなきゃならないのか(しかも勤務時間外のボランティアで)…?

真っ平御免だね。
この国に来た観光客のいちばんの不満は、時間のルーズさ。プロモーション局からしてこれである。

もう、ばかばかしくって、怒りをこらえて、そのPROMPERUあたりの人種が行きたがらない、バリオス・アルトスの会社に帰った。

途中、知り会いが社長をしているホテルに行って、カフェを飲まなかったら、もっとイライラしてしまっただろう。

帰社後、例の担当者氏が慌てふためいて電話してきたと、電話の交換手がいう。

知ったこっちゃねーよ。そんな対応で、人を利用できるか? もっと、巧妙にやれ。こっちが楽しいくらいに…。

とにかく、この国が観光立国できるまでの道のりは険しい。
[00/01/18に「私的なペルー新報」というWEBページに書いた一文]
威張ってますな、おぬし。って、自分ね。

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