リマ市ラ・ビクトリア区在住/レオネル氏(37歳)
「ぼくの女房は、
ぼくより、彼女のいとこのほうが好きなんだ…」
先生、ぼくは、女房との絶対に終らないケンカに、日夜悩んでます。うう。女房のやつは…、くそったれぇ! もう我慢なんねぇ! といった感じですよ。だって、8ヶ月前、凄い大金を要求したんです。なんでも、いとこ(ならず者っスよ)の心臓が悪いとかで。
ここだけの話ですがね、女房のヤツ、800ドル貸したとか何とか…。女房は、ロサってんですがね、あいつにばっか尽くして、べたべたしやがって、ぼくには何にもやっちゃくれないんです。うう。自分じゃ働かないくせに。あの金、全部、俺の金じゃないスか?
文句いうと物は投げるわ、脅迫するわのありさまっス。そのイトコのやろう、この間うちに来たとき、有難うとかいうのかとおもったら、自分の病気の自慢話たらたらしやがって、キー!!
こんな調子じゃ、うちの女房、今度またアイツが病気したら、おんなじこと繰り返しますぜ。そんでもって、ご飯を持っていって、スプーンで「はい、あーん。うふ」なんてやりかねん。こんなこと、許されん!!! でしょ?
彼女、ヤツの病気の不幸に心動かされてるんだろうって、思いますよ。でも、こう思ったら不自然ですか?「アイツに惚れてるんじゃないか?」って…。
毎日、悶々として悩んでます。そうかもしれないって。自分はまったく金を使えないし、失業しているのに。
せんせい、どうしたらいいのよ?
ペルーの大衆紙の連載を面白半分に翻訳して日本の雑誌に売り込むが、あえなくボツ。撃沈。
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